日程表・プログラム
教育講演
「学生教育から臨床教育への連続性 〜現場での若い医療者の学び〜」
演者:小西靖彦 (日本医学教育学会理事長)
医師の教育は21世紀に入ったころから急速に改編が進んでいる。6年間の学部教育のなかで臨床実習が質・量ともに分厚くなり、卒後の臨床研修へと連続する構造となった。「医学生が臨床実習で医行為(および医業)を行う」という表現が用いられるようになってきている。
若い医師が現場で育っていく環境と状況は、昔と比べて大きく変化している。ただ見学していればよかった現場は、診療スタッフに交じって参加することが求められるようになった。そうなると、私たちは「教える」という指導者の立場なので、彼らに学びの場をどうやって提供するかに工夫しなくてはならなくなった。妥当な学修方法をどのように組み、若い学修者をどのように評価するかを指導医が学ぶ必要が生じてきた。
医療系の学生が6年間で何を学ぶべきかを著す「モデル・コア・カリキュラム」が令和4年度に医学・歯学・薬学の各領域で改訂された。看護についても検討が始まっている。学生たちが社会の一線で活躍する2040年ころは、少子高齢化を終えた人口減少社会である。ICTの進歩も加速度的であることは想像に難くない。
私たちが教育を考える時、「今何が必要か」とともに「一人前の医療者となった時にどのような資質・能力が求められるのか」を軸に持っていることが重要である。クリニカルパスも例にとりながら若い医療者の学修という面から考えてみたい。
「医療DXとゲノム医療の推進による医療の標準化と個別化の深化」
演者:古川俊治 (参議院議員・医師・弁護士)
医療の標準化は、患者のアウトカムの向上、患者への情報提供や医療従事者間のコミュニケーションの改善、医療の費用対効果の改善、医療の法的安定性の向上などに役立ってきた。各種診療ガイドラインやクリニカルパスの作成と普及は、その主要な実現手段となってきた。一方で、実際の臨床では、標準から逸脱する症例は少なくなく、その逸脱の個別的合理性や問題点を解析することも、一層の標準化を進めるための重要な課題であり、その意味で医療の標準化と個別化は表裏一体の関係にある。COVID-19の経験を通じて、日本の医療情報の利活用の大幅な遅れが明らかになった。現在、電子カルテの標準化、全国医療情報ネットワークの構築、ハッシュ関数を用いた同一の個人の追跡可能性を確保したレセプト情報の2次利用の推進、次世代医療基盤法の改正による仮名加工医療情報の創設などにより、医療情報の利活用の推進が図られている。これら医療DXの推進は、更なる医療の標準化の推進や、一部症例における個別的な医療管理の改善に役立つことが期待される。一方、近年の医療では、ゲノム情報に基づく疾患分類や薬剤選択等が行われるようになってきている。2019年より、全ゲノム解析等実行計画に基づき、各種がんと難病について、全ゲノム解析等の情報のデータベース化を進めている。既存のバイオバンクジャパン、東北メディカルメガバンクとの連携を含め、ゲノム情報の創薬や臨床実務への還元を図っていく。ゲノム情報の利活用は、これまで医療の個別化の文脈で論じられることが多かったが、ゲノム情報に基づく医療の標準化も進んできている。
理事長講演
演者:山中 英治(若草第一病院 院長)
会長講演
演者:齋藤 登(獨協医科大学埼玉医療センター 総合診療科 教授)
スペシャルプログラム
詳細は後日にお知らせします
シンポジウム
オーガナイザー:
木佐貫 篤(宮崎県立日南病院)
中 麻里子(大阪公立大学医学部附属病院)
私たちは、院内多職種連携をすすめチーム医療を実践するツールとして「クリニカルパス」を活用してきました。また院外の様々なプレーヤーをつなぎ患者を地域で暮らす生活者として支えるツールとして「地域連携パス」も利用してきました。しかしともすれば、クリニカルパスと地域連携パスを別々のものとして取り扱っていないでしょうか。地域完結型医療を展開し、病院から地域まで切れ目のない医療を提供していくためには、院内パスと地域連携パスがスムーズに繋がり続くことが必要です。
このセッションでは、疾患を持つ人々の早期回復と安定化に向けたチーム医療の実践である『院内多職種連携パス』と患者を地域で暮らす生活者として捉えた『地域連携パス』、この二つのパスを切れ目なく継続的な観点で作成運用している施設/地域よりご発表いただきたいと考えています。しかしながら、一方のパスはうまく運用されているがもう一方のパスには課題を抱えていて改善に向けて取り組んでいるというご発表でも構いません。
セッションでご発表いただく対象疾患や術式としては①循環器病(脳血管疾患/脳卒中、心疾患/心不全)②糖尿病 ③慢性腎臓病CKD ④慢性閉塞性肺疾患COPD ⑤大腿骨頸部骨折(フレイル)⑥人工肛門/膀胱造設術、を想定しています。
『人々が住み慣れた地域で、その人らしく生き抜くために』私たちができる英知の結晶としての院内多職種連携パス―地域連携パスについて皆で共有し、2040年に向けて備えましょう。
このセッションでは、指定演者以外に公募にてご発表いただける方を募集しています。
オーガナイザー:
下條 隆(羽島市民病院)
年光 康雄(総合病院国保旭中央病院)
厚生労働省は、2025年(令和7年)を目途に、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進し、各地域は医療機関の機能分化・連携に向け地域医療構想を策定しています。
患者やご家族が、治療過程とその後の暮らしをイメージし意思決定することは、医療・介護サービスを受ける上で重要なことであり、多職種はその実現に向け支援することが必要となります。患者満足は、サービスに対する患者の期待と達成度に対する患者の知覚の差になります。患者は各施設や医療者に何を期待しているのでしょう。各施設におかれましては、その期待に応えられるように、より良いサービスの提供に向け努力していると思います。しかし、そのサービスも患者目線で考えなくてはなりません。サービスは無形性、同時性、非均一性、患者との共同生産であり、各施設では患者目線に立ったサービスをどのような形で可視化し、パスという形にはどのように表されているのでしょうか?
そこで、患者・家族の意思決定支援、多職種間の情報共有を促進し、円滑な退院支援・退院調整を図るために、何を大切にし、どのような工夫をしてパスを活用しているか、実際に取り組まれている施設の情報を共有し、より良いパスのあり方を考えていきたいと思います。
オーガナイザー:沖野 晋一(船橋市立医療センター)
現在の医療安全評価項目は1) 医療の標準化、2) 患者の知る権利、3) 患者参加促進、4) 医薬品、5) 輸血管理、6) 院内感染対策、7) 医療機器、8) 施設・設備管理、9)その他と多岐にわたっており、またそれぞれの医療施設の特徴に合わせた項目もあります。これらをマニュアルとしてまとめて運用していても一人のスタッフがすべての項目に注意を払いながら業務をこなしていては抜け落ちや逸脱も起こりがちです。クリニカルパスは各患者に適用されながらも、関わる医療従事者にとって必要なタスクを明示しアウトカムの達成を確認することができ、患者自身も状況の進捗を確認できる総合的なツールです。疾患や状況に応じた患者安全のみならず医療者の安全を確保するためにも有用なツールであると考えられます。
本セッションでは、患者安全および医療者の安全を保証する観点からクリニカルパスを活用した実際の取り組みや工夫について各演者の事例や考え方をご発表いただき、今後のクリニカルパス作成と運用も含めて皆さんと議論していきたいと思います。
オーガナイザー:
齊藤 大介(国立国際医療研究センター病院)
織田 順(大阪大学医学部附属病院)
クリニカルパスの導入にはチーム医療の推進や患者参画型の医療の提供、医療安全や業務改善・効率化、コスト管理、教育ツールとしての活用が期待されますが、救急集中治療領域においては、患者状態や状況の多様性からクリニカルパスは広く活用されているとは言いがたいでしょう。そのような中、患者状態にあわせたプロトコルを適用したり、初療室(ER)の特性を活かしたパス、あるいは救急患者の記録入力支援としてパスを活用するなどして、継続的な質改善に努めている施設もあります。
このセッションでは、救急集中治療領域における診療パスのみならず、看護パス、教育パス、多職種連携パス、意思決定支援パスなど作成・運用の成功例や失敗例を会場の皆さんで共有し、クリニカルパスの可能性や限界について多職種で議論します。救急医療の課題を克服する手がかりを得られればと考えています。救急医療に携わる方、興味のある方など多職種の参加をお持ちしています。
オーガナイザー:
唐津 洋志(東京都立松沢病院)
菅原 重生(日本海総合病院)
しかし、入院期間を意識したパスを作成していない、DPCデータを用いた分析をしていない、分析はしたがパス改訂に結びついていない、そもそもどのように行ったら良いかわからない、 などの悩みを持つ施設も多いのではないでしょうか。また、医事課や経営企画部門に配属され、パス委員となって分析をしたいけど、DPCについては正直よくわからない方もいると思います。
本シンポジウムでは、 DPCデータを活用した経営の改善につながるようなパスの作成/改訂にスポットを充てる予定です。あわせて、DPCとパスの視点から、多職種が協力をして「多職種が共に学び合う」パス改訂について意見交換をしていきたいと思います。パス分析初心者の方はもちろん、原価計算などを活用した精緻な分析をされている方まで、幅広く参加していただけるセッションを目指します。
セッションは公募も予定しています。皆さまのご参加をお待ちしています。
オーガナイザー:
村上 廣野(水戸医療センター)
羽藤 慎二(四国がんセンター)
現在、パス担当実務者の活動は、パスの作成、運用、管理、教育、啓発など多岐に及んでいます。また、パスはチーム医療実践の代表格であり、多職種が専門性を発揮しながらパス活動を推進できるよう、パス担当実務者には職種や部門を超えた活動も期待されています。このように、パス担当実務者は、院内パス活動チームにおいて重要な役割を担っており、パス活動を通して、多職種で共通の目的に向かって協働して成し遂げることにより、やりがいや楽しさを見いだせます。
一方で、パス活動が思うように進まず、パス担当実務者として多くの悩みを抱えているという声も耳にします。クリニカルパス学会が実施しているアンケートでは、パス運用で困っている点として、バリアンスの集計・分析、バリアンス収集、医師との合意・協力体制が上位に挙がっています。その他にも、パス委員会の運営やパス教育、パス大会の開催など、パス担当実務者には様々な悩みがあると思います。
このセッションでは、パス担当実務者として活躍されている多職種の方から、パス活動を進めるうえで抱えている悩みと、その悩みに対する取り組みや成功事例を発表していただき、皆で共有できる場にしたいと思います。
パス担当実務者の方、これからパス担当実務者になる方、パス担当実務者を支えてゆきたい方、そして、パス活動を頑張っているどなたにとっても、明日からのパス活動に活かせるお悩み解決のヒントを1つでも多く持ち帰っていただきたいと考えています。
ぜひ、パス担当実務者の皆さんが抱えている悩みと取り組みについて、苦労話も交えて教えてください。多く職種が集まって議論が深まり、セッションが盛り上がることを期待しています。
パネルディスカッション
オーガナイザー:
河西 律子
坂元 一郎(高崎総合医療センター)
このセッションで、皆様の内に秘めている「うちのここ、すごいんです!」を、ぜひ大きな声で、胸を張って自慢してください。
昨今のクリニカルパス活動に求められるものは、病院経営、診療報酬対策、医療従事者の業務負担軽減、働き方改革、医療の質担保、他職種連携、医療安全、など多岐にわたります。今や医療を提供するために欠かせないものになっているクリニカルパス。皆様は積極的に、時には頭を抱えながらパス活動をされているのではないでしょうか。パス活動の背景にはたくさんの物語があるかと思います。
施設内でたくさんの人が使用しているそのパスには、あたりまえじゃない、パス活動をした人しかわからない努力や成果がつまっています。委員会にしかわからない工夫や、同職種にしかわからない活動があります。想像できなかったこともあるのではないでしょうか。
そんなパス活動を通して、患者・医療者・病院経営に効果をもたらしたこと、知ってほしい中心人物や自慢したい職種、伝えたい成功体験、失敗しちゃったけど役に立ったことなど、ここで発表しませんか。
会場のみなさんと自慢話を共有し、お互いに労い、今後のパス活動のモチベーションにつなげていけるように楽しくディスカッションしたいと思います。
オーガナイザー:
目黒 康平(東京医療センター)
若田 好史(九州医療センター)
このような状況の中、パス活動では院内の様々な立場の方が携わられ、またそれぞれに悩みがあるのではと思います。例えば、臨床現場でパスを作り使っていてもどんな分析や見直しを行えば良いか分からずに悩む医療者、臨床に直接関わっていなくてどんなデータが求められているか分からずに悩む医療マネジメント職、パスを活用して医療の質向上と経営改善を推し進めたいのになぜか進まないと悩む経営幹部など、それぞれ立場は違っても、最終アウトカムはきっと同じ「医療の質向上と経営改善の両立」だと思います。
そこで、このセッションでは「医療の質向上と経営改善の両立」を達成するための挫折、苦労、工夫を共有し、それぞれの立場でデータを使うパス活動のヒントを得て、各施設に持ち帰ることを目指します。最初は小さなPDCAサイクルであっても、継続的に回すことができれば、大きなPDCAサイクルを回すことにつながるはずです。特定の職種だけでなく、ぜひ多職種で一緒に会場へ足を運んでいただき、パスデータを使った経営改善について多職種が共に学びあう場にしたいと思います。ぜひご参加ください。
オーガナイザー:坂元 一郎(高崎総合医療センター)
実際の現場では、電子カルテ機能や施設の方針など、さまざまな制約がある中、創意工夫を凝らして運用しているパスがあることと思います。患者さんの背景や経過がさまざまで、パスのゴールや設定期間、アウトカムや評価基準、医療介入などを診療計画として設定するのに悩むこともあるでしょう。パスの作成・運用での課題と、それを乗り越える取り組みを、会場のみんなで共有しましょう。
『これはパスなの?』『フローチャート?手順書?』とか言われそうで、学術集会では発表しづらかったネタや、診療とは直接かかわらないネタも、大歓迎です。教科書的なパスの形から外れていても、バリアンスが多発していても、良い医療を行う仕組みができれば、パス活用の成果ですよね。
このセッションは、“(よそはともかく)うちではこれもパスです!” というアピールの場です。“これもパスにできるんだね” “こんなパスもあるんだね” とおおらか気持ちで学びたいと思います。みなさんの施設でも、パスの活用法が広がるかもしれませんよ。
柔軟な発想を持つパス歴の浅い方から、様々な経験を積んだエキスパートの方まで、演題のご応募をお待ちしています。
オーガナイザー:
髙田 礼(済生会横浜市東部病院)
嶋田 元(聖路加国際病院)
しかし、各医療機関に大きな影響があった某医療製薬メーカーの医薬品の供給停止や後発医薬品の採用など、クリニカルパスの改定に十分な作業時間を確保することが難しい場面も実際には存在します。最悪の場合、明日から適用したいのに使用できなくなってしまう状況にもなりかねません。薬剤変更や各種マスタ変更に伴うクリニカルパスの改定作業は、バリアンス分析をもとに行われる改定作業と明らかに異なる側面があります。通常の改定と同様の運用がよいのか、特殊ルールで対応すべきなのか、効率性や安全性に問題はないのかなど、課題は少なくありません。
本セッションでは主に薬剤変更への対応を中心に、各職種が果たすべき役割や、関係者の負担を軽減する工夫、タイムリーな改定作業などの事例を報告していただき、残されている課題は何かについて議論します。クリニカルパスの運用を支える裏側における取り組みから、今後に活かすための気づきをともに共有しましょう。
オーガナイザー:
真々田厚美(越谷誠和病院)
田中 良典(武蔵野赤十字病院)
クリニカルパスにおいても同様で、電子カルテが未導入の施設はもちろんのこと、電子カルテが導入されても今なお「紙パス」が活躍しています。電子化が進んでも「紙パス」であろうと「電子パス」であろうとクリニカルパスそのものの本質は変わりません。
時を経て今もなお活躍している「紙パス」は、電子パスの時代だからこそ、その良さを発揮することもあります。ご存知の通り、全体を俯瞰して見渡せる一覧性があるのが最大の武器といえるのが「紙パス」です。しかしながら、「紙パス」は、紙であるがゆえにアウトカム・バリアンス・パス適応率などの集計には膨大な時間を要することが最大の弱点といえます。
そこで、その弱点にどのように対応され、どのような工夫をされているのかなどの情報共有ができればと思います。『紙パスだってまだまだ捨てたもんじゃないぞ』『紙パスだってドラマがあるぞ』など、誰もが一度は使った事のある「紙パス」のきらりと光る役割を再考できればと思います。
鉄道マニアのなかに根強いSLファンがいたり、LPレコードやラジカセが見直される時代です。日本の医療の未来の担い手であるZ世代の若者にも知っておいて欲しい知恵がありますよ。是非、ご参集ください。
~タスクシフト・タスクシェアにもつながるパス作成~』(指定・公募)
オーガナイザー:
濃沼 政美(帝京平成大学)
小枝 伸行(八尾市立病院)
これまで我が国の医療現場における医薬品選択は、処方医の判断に委ねられてきました。しかしながら、我が国の医療提供体制は、多様化する国民のニーズへの対応や、個別医療、経営の効率化など様々な課題解決が求められています。また、医師の働き方改革の議論の中でも、多職種連携やタスクシフト・シェア、医療と介護連携など多面的なアプローチが求められています。
標準的な薬物治療と個別医療の両立を図るためのアプローチの一つとして、EBMに沿ったガイドラインの活用や、フォーミュラリを中心とした標準的で経済的な薬物治療をいかに医療現場に落とし込み、効率化しながら、個別対応する必要があります。例として、抗菌薬や睡眠導入剤、下剤など病院横断的な標準治療や、退院後に継続する地域で医療安全に配慮した標準治療など、どのように取り組む必要があるのか、また、クリニカルパスとの関係性はどう考えるべきなのかについて、安全性と有効性、経済性を両立する薬物治療と薬物治療のタスクシフト・シェアの考え方についてディスカッションしたいと思います。
~パス運用を支える多職種協働のタスクシェア/タスクシフト)~』(指定・公募)
オーガナイザー:
年光 康雄(総合病院国保旭中央病院)
今田 光一(若草第一病院)
パス学会のアンケート調査結果では、パス専任スタッフの設置ができている施設は5.9%程度と少なく、多くのパス業務を看護師が担っているという結果が出ています。
現在急速な少子高齢化、生産年齢人口の減少等により、労働者の意識や抱える事情の多様化が進み、心身共に充実した状態で意欲と能力を十分に発揮できる職場環境の整備が必要となっています。また、医師の時間外労働規制も2024年と施行間近に控えており、働き方改革と業務のタスクシェア/シフトが各施設で急速に進められていますが、スタッフの減少・過重労働対策・働き方改革で時間外活動がしにくいことも現実です。
本セッションでは、医療の質を担保するためのパス運用において、各職種で協議しパスのタスク整理をしたり、運用後の分析や改訂作業などパス業務をタスクシェア/タスクシフトに成功した施設の取組み経緯や現状の課題を共有したいと思います。また、抑えておくべきポイントを整理しながら多職種間で最適な役割分担や連携はどうあるべきか検討していきたいと思いますので、是非ご参加ください。
尚、本セッションの演者は、指定演者以外にも公募にてご発表いただける方を募集しています。働き方改革やパスの質向上に向け、多職種で『パス業務の見直し』に積極的に取り組んでおられる施設からの投稿をお待ちしています。